(京)驚天動地(きょうてんどうち)

ゴンチ

2009年02月24日 22:02

驚天動地(きょうてんどうち):
世間を大いに驚かせ,人々をあっと言わせること。
天を驚かし地を動かす意から。出典:白居易,李白墓
(新明解故事ことわざ辞典)

故事成語いろは集は,今日で一応の上がりである。
一応というのは,語源解釈の仮説,あいまいさを残したままであるからだ。
よって今後は,宿題として次の点を解明していこうと思う。

壟断(ろうだん):
(岡の断ち切ったようにそびえたところ,ではなく)盛り土の上でさばくこと

辟易(へきえき):
(おどろきたじろぐこと,ではなく)易きを辟ける(=天命のなかで旧恩に応える)

東奔西走(とうほんせいそう):
(出典不明)南船北馬との対比で何かを走らせているその走り方

魑魅魍魎(ちみもうりょう):
(魑魅と魍魎,ではなくて)山と川で生まれる精霊の一語

跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ):
(出典不明)梁を跳(と)びこし扈を跋(ふ)みつぶす(梁,扈は地名)

綸言汗の如し(りんげんあせのごとし):
綸言は(汗のように広がりもどせない,ではなく)基本であって実用を加えていく

濡れ衣(ぬれぎぬ):
(無実の罪を受ける,のではなく)罪を避けるために自ら被るもの

類を以て集まる×類を以て集める○
(似ているものは集まるのではなく)似ているものは同じ卦に集める

温故知新(おんこちしん):
(故きをたずねる,のではなく)死んだ何かを温めると発見がある

大同小異(だいどうしょうい):
(だいたいおなじ,ではなく)方法は一つでも結果は見方によって異なる

年年歳歳,歳々年々(ねんねんさいさい,さいさいねんねん):
1年の命の花は代りながら変らず,人は歳を重ね代らずに変る。

付和雷同×不和雷同○(ふわらいどう):
和せず人前で大声をだす

烏合の衆(うごうのしゅう):
(カラスのように統制も規律もない群衆,ではなく)項羽に合した戦闘集団

漱石枕流(そうせきちんりゅう):
礼による身分制度そのものを否定する完全な自由

嚢中の錐(のうちゅうのきり):
(才能は隠れていても現れる,ではなく)狭い場所では能力を発揮できない

満を持す(まんをじす):
(弓をひきしぼる,のではなく)徳が満ちるまでの時間を待つ

荒唐無稽(こうとうむけい):
(荒唐+無稽ではなく)荒れた唐には祭礼の酒器もない

遠慮なければ近憂あり(えんりょなければきんゆうあり):
時間ではなく距離の問題

驚天動地の新発見を楽しみにしている。
ここまで毎日書き続けられたのは,多くの人の支えがあったからだと思う。
心より感謝する。


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